みなさん、こんにちは。
囲碁のプロ棋士、王唯任です。
今回は、最後のコツをご紹介します。
コツ④ 危ないナナメにご用心!
碁盤にはタテ・ヨコに線がありますが、ナナメには線がありません。
囲碁においてこの線は重要で、タテやヨコに隣り合う(線を介して隣り合う)石はひとかたまりの石と考えます。
ひとかたまりの石は確実に連絡しています。
相手に分断される心配はありません。
しかし、ナナメにある石は確実に連絡しているというわけではありません。
ナナメは条件つきで連絡している形です。
「条件つき」というのは、状況次第では連絡できない可能性があるということです。
【図1】の白2子はタテに隣り合っており、完全に連絡している形です。
一方、黒2子は、ナナメにある石なので、条件つきで連絡している形です。
【図2】のように、黒のナナメの石の隣に白1と打ってきました。
これに対して黒2と守れば、黒石はタテヨコでつながり、完全に連絡します。
また、【図3】のように、白1と下の方から黒のナナメの石の隣に打ってきても、黒2と守れば黒石は完全に連絡します。
【図4】のように、このナナメの形は、ナナメの石のヨコにAとBという場所が空いています。
白がAに来たら、黒はBに守る。
白がBに来たら、黒はAに守る。
このように黒が守るという条件つきで、このナナメの黒石は連絡している形なのです。
ナナメを上手く使おう
ナナメの形は切られる(分断される)心配もありますが、上手に使うと効率が良くなる形でもあります。
たとえば、【図5】の黒1は、自分の陣地を増やしながら、相手の陣地を減らす良い手です。
【図6】の黒1のように、真っすぐ打つと、白に切られる心配はありませんが、白2と守られて白の陣地を減らすことはできません。
ただし、ナナメの形を使う場合、【図7】のように、黒1に白2と止めてきたら、黒3と守るのが大切です。
もし、黒3でナナメを守らず他のところに打つと、【図8】のように白4と切られて、黒1の石が分断されてしまいます。
続けて黒5、7と逃げても、白8で黒石が取られてしまいます。
危ないナナメは守る
ナナメには守らないと危ない形と、守らなくていい形があります。
【図9】のように、白1と切られると、黒△の逃げ道があと1つになります。
このように逃げ道があと1つしかない状態をアタリといいます。
ナナメを切られるとアタリになる場合は、【図10】の黒1のように守ります。
次に、【図11】をご覧ください。
もし白がAに打ってくると、黒はナナメを切られますが、この場所は危ないナナメでしょうか。
すなわち、黒は白が切ってくる前に、このAの場所を守っておいた方がいいでしょうか。
【図12】をご覧ください。
白1と打たれても、黒はアタリになりません。
黒2、4、6と逆に白をアタリで追いつめて取ることができます。
白1に打たれても黒は怖くないので、この場所は事前に守る必要がない安全なナナメといえます。
それでは練習問題を解いてみましょう。
練習問題1
黒番
黒の危ないナナメを守ってください。
練習問題1の答え
下図の黒1が正解。
危ないナナメを守り、全ての黒石が連絡しました。
下図のように黒1に打つのは失敗です。
白2と切られてしまいます。
黒3と逃げても白4で取られます。
練習問題2
黒番
黒の危ないナナメを守ってください。
練習問題2の答え
下図の黒1が正解。
危ないナナメを守り、黒石の連絡に成功しました。
下図のように黒1に打つのは失敗です。
白2と切られると黒△は助かりません。
3回にわたって、対局のコツをご紹介しました。
コツ① どこを陣地にしたいかイメージを持つ
コツ② 石は連絡させるように打つ
コツ③ 相手が陣地に入ってきたら止める
コツ④ 危ないナナメにご用心!
ぜひ実戦で少しずつ試してみてください。
次回は、対局の終わり方についてお話しします。
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