【やさしい囲碁入門】第10回 9路盤のコツ(1)

目次

みなさん、こんにちは。

囲碁のプロ棋士、王唯任です。

今回から9路盤を使って、良い打ち方を学んでいきます。

ぜひマスターして、対局に臨んでください。


布陣を敷く

前回までの6路盤と比べると、9路盤は少し世界が広がり、様々な変化が出てきます。

最初は難しく感じるかもしれませんが、だんだんその変化が面白くなってくると思います。


まずは模範的な打ち方をご紹介します。

黒と白がそれぞれどんな目的で打っているのかをイメージしてみてください。


【図1】をご覧ください。

黒1は右上を陣地にしたいという目的の手です。

白2は左下、黒3は右下、白4は左上をそれぞれ陣地にしようと考えて打っています。

白4までの形は、黒が右側を、白が左側を陣地にしようという狙いがあります。

碁盤を読み込み中...

6路盤では序盤から石をしっかり連絡させて打ちましたが、9路盤では最初は布陣を敷くようなイメージで石を少し離して打つようにしましょう。

【図2】の白ように、味方同士をくっつけて打つと、白の陣地は左下だけで小さくなってしまいます。

碁盤を読み込み中...

陣地を固める

先ほどの【図1】に続いて、黒は【図3】のように黒5と打ち、黒石を連携させながら右側の陣地を固めました。

白も6と打って左側の陣地を固めます。

碁盤を読み込み中...

上下に陣地を広げる

次に黒は、【図4】のように、黒7と上の方の陣地を広げ、白も8と黒石にくっつきながら下の方の陣地を広げようとします。

碁盤を読み込み中...

【図5】のように、黒7に対して白8と止めたり、黒9に白10と打ったりするのは、白がよくありません。

黒の手に付き合いすぎで、次に黒11と打たれてしまうと、黒の陣地が大きくなります。

碁盤を読み込み中...

相手が打った石の近くにくっついて打つのではなく、なるべく全体を見て広くスペースが空いている場所から打つようにしましょう。


なお、このような序盤戦の打ち方を布石(ふせき)といいます。

「布石」という語は日常的にも使いますが、囲碁用語から来た言葉です。


練習問題1

黒番

陣地を大きく確保するために、黒はAとBのどちらに打つのがいいでしょうか。

碁盤を読み込み中...

練習問題1の答え

正解B

下図のように、黒1(B)と打つのが正解です。

白2と黒3は、この後の進行の一例です。

対局の序盤は少し石を離して、布陣を敷くように打っていきます。

碁盤を読み込み中...

失敗A

下図のように黒1(A)と打つのは失敗です。

黒1、3と打てば、右側をしっかり守ることはできますが、白2、4と布陣を広げられると、白の陣地の方が大きくなりそうです。

碁盤を読み込み中...

練習問題2

白番

陣地を大きく確保するために、白はAとBのどちらに打つのがいいでしょうか。

碁盤を読み込み中...

練習問題2の答え

正解A

下図のように、白1(A)と打つのが正解です。

白は右下の方に大きく布陣を広げる手です。

この後、黒2、白3と打てば、黒は上の方、白は下の方が陣地になりそうです。

碁盤を読み込み中...

失敗B

下図のように白1(B)と打つのは失敗です。

白1は左側を広げる手ですが、黒2と打たれると、黒の陣地の方が大きくなりそうです。

碁盤を読み込み中...

9路盤では、まず広く布陣を敷くことが大切です。

今回のポイントを意識しながら、ぜひ対局をしてみてください。

次回も、9路盤での良い打ち方を続けて学んでいきましょう。


【やさしい囲碁入門】第11回 9路盤のコツ(2)


0 件のコメント

コメントを投稿するにはログインしてください。

まだコメントはありません。