みなさん、こんにちは。
囲碁のプロ棋士、王唯任です。
今回から9路盤を使って、良い打ち方を学んでいきます。
ぜひマスターして、対局に臨んでください。
布陣を敷く
前回までの6路盤と比べると、9路盤は少し世界が広がり、様々な変化が出てきます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、だんだんその変化が面白くなってくると思います。
まずは模範的な打ち方をご紹介します。
黒と白がそれぞれどんな目的で打っているのかをイメージしてみてください。
【図1】をご覧ください。
黒1は右上を陣地にしたいという目的の手です。
白2は左下、黒3は右下、白4は左上をそれぞれ陣地にしようと考えて打っています。
白4までの形は、黒が右側を、白が左側を陣地にしようという狙いがあります。
6路盤では序盤から石をしっかり連絡させて打ちましたが、9路盤では最初は布陣を敷くようなイメージで石を少し離して打つようにしましょう。
【図2】の白ように、味方同士をくっつけて打つと、白の陣地は左下だけで小さくなってしまいます。
陣地を固める
先ほどの【図1】に続いて、黒は【図3】のように黒5と打ち、黒石を連携させながら右側の陣地を固めました。
白も6と打って左側の陣地を固めます。
上下に陣地を広げる
次に黒は、【図4】のように、黒7と上の方の陣地を広げ、白も8と黒石にくっつきながら下の方の陣地を広げようとします。
【図5】のように、黒7に対して白8と止めたり、黒9に白10と打ったりするのは、白がよくありません。
黒の手に付き合いすぎで、次に黒11と打たれてしまうと、黒の陣地が大きくなります。
相手が打った石の近くにくっついて打つのではなく、なるべく全体を見て広くスペースが空いている場所から打つようにしましょう。
なお、このような序盤戦の打ち方を布石(ふせき)といいます。
「布石」という語は日常的にも使いますが、囲碁用語から来た言葉です。
練習問題1
黒番
陣地を大きく確保するために、黒はAとBのどちらに打つのがいいでしょうか。
練習問題1の答え
正解B
下図のように、黒1(B)と打つのが正解です。
白2と黒3は、この後の進行の一例です。
対局の序盤は少し石を離して、布陣を敷くように打っていきます。
失敗A
下図のように黒1(A)と打つのは失敗です。
黒1、3と打てば、右側をしっかり守ることはできますが、白2、4と布陣を広げられると、白の陣地の方が大きくなりそうです。
練習問題2
白番
陣地を大きく確保するために、白はAとBのどちらに打つのがいいでしょうか。
練習問題2の答え
正解A
下図のように、白1(A)と打つのが正解です。
白は右下の方に大きく布陣を広げる手です。
この後、黒2、白3と打てば、黒は上の方、白は下の方が陣地になりそうです。
失敗B
下図のように白1(B)と打つのは失敗です。
白1は左側を広げる手ですが、黒2と打たれると、黒の陣地の方が大きくなりそうです。
9路盤では、まず広く布陣を敷くことが大切です。
今回のポイントを意識しながら、ぜひ対局をしてみてください。
次回も、9路盤での良い打ち方を続けて学んでいきましょう。
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