みなさん、こんにちは。
囲碁のプロ棋士、王唯任です。
今回も9路盤の打ち方のコツについてご紹介します。
戸締りを忘れずに
【図1】をご覧ください。
前回の模範対局の続きです。
黒は17と打って白が黒地に入ってこないように止めます。
白はアタリになった△の石を守るため、白18と打って戸締りします。
※「戸締り」とは、外から入られないように守ることを意味します。
【図2】のように、黒17のように打つと、白18とナナメを狙われるのが心配になるかもしれません。
しかし、黒19と打てば白△の石を取ることができるので、黒が分断される心配はありません。
【図1】の続きが【図3】です。
白が△と守ったので、黒も19と打ってナナメのキズを守って戸締りをします。
次に白は20と打ち、壁を作って陣地を囲みます。
【図4】のように、黒19で危ないナナメを守らないでほかのところに打つと、白20と切られて、黒△がアタリになります。
そして――。
【図5】のように、黒21と逃げても、白26までアタリで追いかけられて、黒4子が取られてしまいます。
石が取られただけでなく、黒地だったはずの場所に白が侵入するのを許してしまいました。
こうならないように戸締りは忘れないようにしましょう。
【図3】の続きが【図6】です。
黒は21と打って白の陣地への侵入を試みます。
それに対して白は22と打って、黒石をアタリにして侵入を止めます。
続いて【図7】のように、黒は23と打ってアタリの石を守ります。
白も24と打って危ないナナメのキズを守り、お互いにしっかり戸締りをします。
続いて【図8】のように、黒は25と白地に侵入しようとします。
それに対して、白は26と打って、黒が陣地に入ってこないように壁を作って止めます。
【図9】のように白26と打ってしまうと、黒27と打たれて白地の中に入られてしまいます。
白28と止めることはできますが、【図8】と比べると白地が減って損をしてしまいました。
戸締りをしたり、壁をつくったりして、相手がつけいる隙を作らないように気をつけましょう。
それでは練習問題です。
練習問題1
黒番
白△と打ってきたところです。黒はA・Bのどちらに打つのがいいでしょうか。
練習問題1の答え
正解A
下図のように、黒1(A)と打つのが正解です。
白に分断されないように守ります。
白2と打たれても、黒3で黒石は連絡できています。
失敗B
下図のように黒1(B)と打つのは失敗です。
白2と打たれると、黒3と打っても、△の2箇所にナナメのキズができてしまい、黒石が弱くなります。
練習問題2
黒番
白△と打ってきたところです。黒はA・Bのどちらに打つのがいいでしょうか。
練習問題2の答え
正解A
下図のように、黒1(A)と打つのが正解です。
白△は黒□の2子を分断しようとしているので、その2子を連絡させて白の狙いをかわしましょう。
失敗B
下図のように黒1(B)と打つのは失敗です。
白2と黒の間に入ってきます。
黒3と止めてもナナメのキズ(△)が2箇所も発生し、黒は危ない形になります。
練習問題3
黒番
白△と打ってきたところです。黒はA・Bのどちらに打つのがいいでしょうか。
練習問題3の答え
正解B
下図のように、黒1(B)と打つのが正解です。
白2と打たれても黒3と打てば、黒△と右側の黒石が連絡し、白地を減らすことができます。
失敗A
下図のように黒1(A)と打つのは失敗です。
白2と切られ、白地の中で黒2子が孤立してしまいます。
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