【やさしい囲碁入門】第12回 9路盤のコツ(3)

目次

みなさん、こんにちは。

囲碁のプロ棋士、王唯任です。

今回も9路盤の良い打ち方をご紹介します。

徐々に石の数が増えていきますので、「分かりにくいな」と感じたら実際に碁盤に並べてみるのがオススメです。


陣地への侵入と阻止

【図1】をご覧ください。

前回の模範対局の続きです。

黒11は自分の陣地を広げながら、白の陣地に侵入しようという狙いを持った手です。

それに対して、白は自陣に入られないように白12と止めます。

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【図2】のように、黒の侵入を止めずに白12と打つと、黒13と打たれて白の陣地に侵入されてしまいます。

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【図1】の続きが【図3】です。

黒13と危ないナナメのキズ(弱点)を守ります。

白は14と打ち、上の方の陣地を広げます。


※「ナナメ」とは黒△の2子の形のことです。

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【図4】のように、白△の手に対して黒13と打つと、白は危ないナナメを狙って白14と打ってきます。

黒は15、17と逃げても、白に追いかけられて白18で取られてしまいます。

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ちなみに、【図5】の黒△のナナメも気になるかもしれませんが、これは安全なナナメです。

黒13と打っておけば、もし白14と切られても白石を追いかけて取ることができるので怖くありません。

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【図3】の続きが【図6】です。

黒は15と黒地に入ってこないように止めます。

白はさらに陣地に入ろうとして16と打ちました。

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もし【図7】のように、白△の手に挨拶せずに、黒15など他のところに打つと、白16と黒の陣地に侵入されてしまいます。


※「挨拶せず」とは、相手をしない、受ける手を打たない、といった意味です。

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なお【図8】のように、白16と打つと、白△と白16の石がナナメになるので、黒に切られないか心配になるかもしれません。

しかし、黒Aと打ってきても、白Bで取ることができます。

したがって、白のナナメの形は安全といえます。

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相手が侵入しようとしてきたら、それを阻止する手を打つことを心がけましょう。

それでは練習問題です。


練習問題1

黒番

白△と打ってきたところです。黒はA・Bのどちらに打つのがいいでしょうか。

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練習問題1の答え

正解B

下図のように、黒1(B)と打つのが正解です。

黒の陣地に侵入しようとしている白△を止めるのが大切です。

黒3まで打って、白が右側に侵入するのを止めることができました。

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失敗A

下図のように黒1(A)と打つのは失敗です。

白2と打たれると、黒の上下の石が分断され、黒の勢力圏に侵入されます。

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練習問題2

黒番

白△と打ってきたところです。黒はA・Bのどちらに打つのがいいでしょうか。

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練習問題2の答え

正解A

下図のように、黒1(A)と打つのが正解です。

白△が上の方の黒地に侵入するのを食い止めることができます。

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失敗B

下図のように黒1(B)と打つのは失敗です。

白2と出られ、黒△が孤立し、上の方の黒地に侵入されます。

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侵入を阻止する手やナナメの判断は、中盤では欠かせない、打ち方の基本です。

今回の内容を踏まえつつ、次回も実戦で頻出の打ち方についてお話しします。


【やさしい囲碁入門】第13回 9路盤のコツ(4)


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