はじめに
囲碁をはじめてしばらくしてから誰もがぶつかる壁に「これって地なの?」という問題があります。この記事では、日本ルールにおける「地」の定義と、「地」のように見える相手の陣地について簡単に解説します。
なお、この後細かい説明が書かれていますが、「セキは 0 目」ということだけ覚えれば実際は何も問題はありません。
「地」の定義
日本ルールでは、「地」は日本囲碁規約によって以下のように定義されています。
第三条(着点)
盤上は、縦横十九路、その交点三百六十一であり、石は、第四条に合致して盤上に存在できる限り、交点のうちの空いている点(以下「空点」という)のすべてに着手できる。着手した点を「着点」という。
第七条(死活)
1、相手方の着手により取られない石、又は取られても新たに相手方に取られない石を生じうる石は「活き石」という。活き石以外の石は「死に石」という。
2、(省略)
第八条(地)
一方のみの活き石で囲んだ空点を「目」といい、目以外の空点を「駄目」という。駄目を有する活き石を「セキ石」といい、セキ石以外の活き石の目を「地」という。地の一点を「一目」という。
第十条(勝敗の決定)
1、終局の合意の後、地の中の相手方の死に石はそのまま取り上げ、ハマに加える。
2~4、(省略)
図にすると以下のようになります。

交点、着点、空点までは特に問題ないかと思います。それ以降の定義を以下に確認していきます。
目と駄目
まずは簡単な目と駄目から見ていきます。終局時に空点は一方のみの石に囲まれている空点と、両方の石に囲まれている空点があります。下の図で左上隅や下辺は一方の石のみで囲まれている空点、中央や右上隅は両方の石で囲まれている空点です。これらが目であるか駄目であるかは、空点を囲む石が活き石であるか死に石であるか、活き石の場合はセキ石かどうか、ということが駄目かどうかの論点になってきます。
活き石
活き石とは相手に取られない石のことで、セキ石とそれ以外の活き石に分けることができます。セキ石以外の活き石というと長いので、以降は普通の活き石ということにします。
普通の活き石
いわゆる二眼が確保できる(確保している)石が普通の活き石です。下図の白石が該当します。左上隅や中央の白石は二眼が確保されているので活き石です。下辺の白石は、内側に黒石が入ってきても黒石が活きることはできない(死に石になる)ので活き石と判定できます。
セキ石
セキとは、互いの石が接しているにもかかわらず、両方ともその石を取ることができない状態です。例えば次の図のような場合において、黒石が × に着手すると次の白の手番で黒石が取られますし、白石が × に着手すると次の黒の手番で白石が取られます。このようなお互いに手が出せない膠着状態がセキであり、黒白の △ の石はお互い取ることができないので活き石となります。
セキになるときは、両方の石に接する空点(下図の ×)が存在することになります。その空点のことを駄目といい、駄目に接している活き石(下図の △)のがセキ石になります。
地の判定
普通の活き石に囲まれた目は地
普通の活き石に囲まれた空点は目であり、一方の活き石によって囲まれた目は「地」になりますから、下図の △ はすべて地になります。
セキ石に囲まれた目は地でない
セキ石が目を持つ場合がありますが、地の定義が「セキ石以外の活き石の目」とある以上、セキ石の目は地ではありません。下図で △ は一方の石でのみ囲まれた空点なので目ではありますが、それを囲む石がセキ石なので地ではありません。そのため、この範囲はお互いに 0 目としてカウントされます。
死に石
最後に補足として死に石についてです。終局後に相手の死に石は取り上げるので、自分の石に囲まれた相手の死に石について、着点は最終的になくなります。そのため地として数えることができます。下図の △ は黒の着点と着点に黒に囲まれた空点ですが、黒は死に石ですから終局後に取り上げられます。すると △ は白の目となり白地となります。
第十条では「地の中の石を取り上げる」と書いてありますが、厳密に考えると取り上げた結果地になるというのが正しい判断でしょう。
まとめ
日本ルールにおける地の定義の確認をしました。ルールは小難しく書いてありますが、要はセキが 0 目というところだけ抑えれば特に問題ないと思います。
0 件のコメント
まだコメントはありません。