こんにちは。佐々木柊真です。
YouTubeにて配信した碁の棋譜、およびワンポイント解説を配信しています。
棋譜を並べたい、さらっとポイントを知りたいという方はご活用ください。
今回の動画はこちら
黒:野狐AI 2段
白:佐々木
序盤のポイントは白△(本譜18)
4線の弱点は3線であり、特に左上の定石形で△を食らうのは黒にとって激痛です。
さらに、実戦黒19のコスミツケもかなりの悪手。守っているようで守りになっていません。
後に本譜にも表れたように、三々やノゾキが残っており白から荒らし放題。
黒としては辛いですが、図の1のように守っておくよりない所です。
中途半端な守りはかえって打たないほうがよいのです。
中盤、白が碁を動かしたのがこの場面。右上、星から大ゲイマにシマった形に対し三々入り。
ここで、カタツギすれば生きることは当然知った上で、あえてカケツギを選んでコウに。
これは白△のキリが入っていることを最大限に利用する手で、このキリがあることによって黒にとってコウの負担が倍増。コウに勝つも良し、コウを使って別のところへ連打するも良しの状況を築くことができます。
ただし、コウを仕掛けるときには必ず仕掛ける前にコウダテを数えることが必須。
コウになってからコウダテを数えても、それからコウダテの数は変わりませんから手遅れです。
特に今回の形は白が仕掛けて黒の取り番のコウになりますから注意が必要。必ず1コウは必要ということですね。
ここまでを知った上でなら、あえて生きずにコウにする左上の手段はかなりの武器になると思います。
停滞した碁の突破口になること間違いなし。ぜひ覚えて使ってみてください。
仕上げとなったのはこの場面。上辺の黒と右辺の黒が共に弱く、上手く攻めたいところ。
2つの石を攻めるいわゆるカラミ攻めのコツは、近づけてから裂くこと。
実戦は右辺の石を上辺方面へ白1、3と攻め、右辺の石を上辺方面に黒4と打たせた後に白5とトンで間を裂きました。
これによって白5が両側への攻めとなり、黒は両方を守るすべがなく苦戦。
狭い間を裂くと、両方の石にダメージが入る。
このことは囲碁の原理原則としてぜひ抑えておいてください。
ちなみにその最たる例が、サカレ形ですね。
最後のポイント。もう上辺の黒石を仕留めて勝ちが決まった…などと思ってはいけない。
囲碁は勝ったと思った瞬間が一番危ない。もう一度確認しましょう。
実際、私の想定図は図の白1から3、5と仕留めて勝ち。しかしもう一度確認してヨミを入れてみると、黒6から中央を猛反撃に遭いこれは白が意外と危ない。黒を取るどころではなくなってしまいます。このように、取りに行っているときが自分の石が一番取られるときです。何度も何度も自分の弱点については確認する癖をつけましょう。
実戦は土壇場で私も気づき着手を修正。無事に勝ち切ることができました。
ダメだと気付いたときに、これまでの読み筋を捨ててその場の最善手を選べるかどうかも非常に大事です。
今回は以上です。
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