【やさしい囲碁入門】第20回 実戦での生き死に(2)

目次

みなさん、こんにちは。

囲碁のプロ棋士、王唯任です。

今回も、実戦の中での生きる方法についてお話しします。


ホンモノの目を作って生きる

【図1】をご覧ください。この図は前回の【図5】の続きです。

白は8と打って、黒を欠け眼にすることを狙います。

それに対して黒は9と打って△にホンモノの眼を作ります。

だんだん2つの眼ができそうになっているのが分かるでしょうか。

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引き続き、白は【図2】のように、白10と打って黒を欠け眼にしようと狙ってきます。

それに対して、黒11と打って欠け眼を防ぎます。

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今度は【図3】のように、白は反対側の黒の眼を無くそうと白12と打ちます。

それに対して黒13と打って眼を作ります。

続けて白14には黒15と守ります。

黒がこのように打つと、二眼どころかたくさんの眼ができ、しっかりと生きることができました。

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この後、白が【図4】のように、白16とさらに入ってきても、黒17と打てば白を取ることができます。

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この結果、黒は【図5】の△4か所に眼を作ることができ、生きの形になりました。

碁盤全体を見てみると、黒が白の布陣の中で作った眼(陣地)は4目しかありませんが、白の陣地になりそうだった場所を大きく荒らす(陣地を削る)ことに成功しました。

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それでは、練習問題を解いてみましょう。


練習問題1

黒番

白△と打ってきたところです。

黒は二眼を作るために、AとBのどちらに打つのがいいでしょうか。

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練習問題1の答え

正解A

下図の黒1(A)と、生きるスペースを広げるのが正解です。

黒のこの手がとても重要で、白はナナメのキズを守るため白2と打つことになります。

黒はスペースを広げながら、白にキズ(弱点)を作るように打つことで、白は守りに回るため、白からの攻めを一旦止めることができます。

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失敗B

下図のように、黒1(B)と壁を作ると、生きるスペースが狭くなってしまいます。

白2と打たれ、黒3と眼を作ろうとしても、白4で△の場所を欠け眼にされてしまいます。

これでは一眼しかできないので黒は死にです。

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練習問題2

黒番

前問の続きです。

白△とナナメのキズを守ってきました。

黒は、AとBのどちらに打つのがいいでしょうか。

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練習問題2の答え

正解B

下図の黒1(B)と、まず一眼を作るのが正解です。

ここに打つと△の場所がホンモノの眼になります。

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失敗A

下図のように、黒1(A)と打と、白にスペースを狭められます。

黒は△の場所の一眼しかできず、死んでしまいます。

(もし黒がこの後、□に打って白2の石を取ったとしても、2の場所は欠け眼で、ホンモノの眼は増えません)

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練習問題3

黒番

前問から少し進み、白△とスペースを狭めてきたところです。

黒はAとBのどちらに打ちますか。

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練習問題3の答え

正解A

下図の黒1(A)と、白の侵入を止めます。

黒には△と□の2つの場所に眼ができ、生きることができました。

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失敗B

下図のように、黒1(B)と打つと、白2と侵入され、眼は△の場所の1つだけです。

黒は死にです。

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碁盤が大きくなってくると、相手の布陣の中に入っていくという場面が増えます。

そのときに必要なのが二眼を作るということです。

実際の対局でよく出てくるので、しっかりイメージをしておきましょう。


今回で「やさしい囲碁入門」シリーズはひとまず終了です。

これまでの内容を踏まえて、ぜひたくさん対局してみてください。

最初のうちはとにかくたくさん打って、囲碁というゲームに慣れることが大切です。

何はともあれ、打つべし! 打つべし! 打つべし!


そして、分からないことがあれば、ぜひ「プロが教えるやさしい囲碁教室」にお越しください。

皆さまの囲碁ライフが豊かで充実したものになりますように。


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