- はじめに
- 望月研一八段による三連星
- 図 1: 三連星
- 小ゲイマガカリ
- 図 2: 小ゲイマガカリされた場合
- 三々入り
- 図 3: 三々入りされた場合
- 手抜き
- 図 4: 手抜き
- 蘇耀国九段によるツケヒキ後の打ち込み
- 図 5: ツケヒキ後の打ち込み
- 白がツケた場合
- 図 6: 下ツケは白が良くない
- 白の対応
- 図 7: トビで戦う
- 図 8: 打ち込みをなくす
- 最初のシマリ
- 図 9: 最初のシマリ
- 図 10: 小ゲイマの場合はツケがある
- ツケヒキで三線にヒラいた場合
- 図 11: 白の三線のヒラキのバリエーション
- 謝依旻七段のダイレクト三々後の対応
- 図 12: 黒のダイレクト三々まで
- ケイマに下ツケされたら戻る
- 図 13: ケイマにつけられた後に戻る
- 後の狙い
- 図 14: 部分的にはハネから黒を分断できる
- 図 15: 模様作戦
- まとめ
はじめに
第 2 回かがやき杯の午前中に「プロ棋士による布石講座」という自由参加イベントがありました。そこで 3 名のプロ棋士が各々の好みの布石について紹介していましたので、紹介します。
- 望月研一八段による三連星
- 蘇耀国九段によるツケヒキ後の打ち込み
- 謝依旻七段のダイレクト三々後の対応
望月研一八段による三連星
互いに星から打って黒の三連星から始まります。
小ゲイマガカリ
三連星に対して小ゲイマにカカって来た場合、ツケノビをオススメしていました。ツケノビの場合はとにかく右辺を大事にして地を取る打ち方が良いとのことです。
ツケに対して最近ではノビてノゾいてくる手もありますが、その場合はわかりやすく模様を作るのがオススメとのことです。定石で黒 11 で隅側にハネるものもありますが、相手のキリで複雑になる場合もあるので、わかりやすく模様を作るためにノビるのが良いとのことです。
三々入り
相手が三々に入ってきたら模様を作るように打てば先ほどのツケに対して白がノビてきた場合と同じような形になります。
手抜き
白が手を抜いてシマリを打つような場合では、辺の星に打ってスケールを広げていけばよいとのことです。
蘇耀国九段によるツケヒキ後の打ち込み
両小目からシマってツケヒキになった場合に相手の開いた石にツメを打った場合、打ち込みで黒が良くなりやすいという話でした。
白がツケた場合
ここで白がツケたくなるのですが、ツケると黒が優勢になりやすいです。黒がハネダす進行は昔から知られる定石ですが、現代では黒良しと見るようです。白 24 で守らないと白の目が十分でなく、まだ黒に攻められるような展開になるそうです。
白の対応
白としては下にツケを打つと悪くなるので、トビで戦いの進行にするのが一つ、それ以外には打ち込まれる前にツメてきた黒にツケて打ち込みをなくすというのがオススメとのことです。
二間ジマリの場合は白 14 と一度黒に受けさせてからツケヒくことで、隅に手を残しつつ白も安定します。他にも辺の方からツメてくるような手もあります。
最初のシマリ
上の進行は二間ジマリですが、小ゲイマジマリもオススメです。最近では一間ジマリや大ゲイマジマリはすぐにツケられてツケヒキの進行になりづらいことが理由です。小ゲイマジマリや二間ジマリも直接アプローチされることはなくはないが、一間ジマリや大ゲイマジマリと比べると別の大場を打たれることが多いようです。
なお、一間小ゲイマジマリの場合は二間ジマリのときにあった隅の打ち込みがなくなりますが、白の他の対応としては、ツケヒキの後に白がツケてくるような場合があることにも言及されていました。
ツケヒキで三線にヒラいた場合
白がツケヒキで三線にヒラいた場合も同様の打ち込みバリエーションがあります。同じ高さにツメた後、白が別の大場に行ったら打ち込みます。
白がツケてきた場合にハネダシを打って外勢を築きつつ、白 26 とツナいでから白が 28 と手を抜くと黒 29 のコスミが強烈な一手です。白 30 でワタリを防ぐと白が取られてしまい、黒をカカエて取ったりしても封鎖されると全滅する恐れすらあります。
白としては、このようなコースを防ぐためには白 22 でツケておくか、白 26 でカケツギで守っておくような対策があります。
ケイマに下ツケされたら戻る
ダイレクト三々後に白がケイマを打った後に黒が下にツケてくる場合があります。このときハネると難解定石コースですが、白 10 と一歩戻ることで穏やかな進行にできます。黒が辺に頭を出したところで別の大場に向かいます。
後の狙い
形としての左下の後の狙いとしては、隅側のハネからのハネダシがあります。ハネダシを切ると黒が取られてしまうので、白は隅をカカエることになりますが、白はツナいで黒を分断できます。ただし、実戦では右下隅に黒がツケヒキで待ち構えているので分断してもあまりよくありません。
他の方針としては、左側が模様になりそうな時にハネを 1 本打っておいて模様を広げていくような打ち方もあります。
まとめ
それぞれのプロ棋士オススメの布石をまとめました。定石後の狙いが分かりやすく、また簡明に進められる布石が多く、試しやすいと思いました。
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